私は昔から結婚願望はなく、異性とのお付き合いにもさほど積極的ではなく、親に「今お付き合いしている人がいるの…」なんて話すらした事がありません。なので、いい年になっても全くもって浮いた話一つない娘が余程心配だったのか、20代後半から40代頭にかけて何度か強制的に見合いをさせられた事がありました。その事で何度親と喧嘩をしたことか。しかし流石に私ももう50手前ですからねえ…。そんな話はとんとなくなりましたし、周りだってとっくに私が「結婚する気がない女」だと認識していると思っていたのですが、久々に見合い話を打診されましたよ。近所のおんちゃんに。母が。で、母が夕飯の時に私に報告してきた。と。いやいやいやいや…そのおんちゃんにも私は以前から「結婚する気はサラサラない」と折にふれて言っていたハズなんだが。
　でもね、何度かの見合い経験で私は知っているのです。見合い話をもってくるおせっかいオバサン・オジサンはかなりいい加減でテキトーだって事を。当の本人とは話をした事もないクセに私には「とてもいい息子さんなのよ」と言い、あちらには「とてもいい娘さんなのよ」とか言って、〝取りあえずあぶれたモン同士をくっつけてみよう。上手くいったら儲け物〝的なノリでしかない事を。で、大体親同士の方がノリノリなだけで、当の本人達は仕方なしなし出向いているので、話がまとまるハズもないのです。

　せめて縁談話は本当にそれを望んでいる人の所に持って行ってあげて下さいな。とりあえずくっつけてみよう。は失礼ですよ…と思った次第であります。

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