3000円投資生活

 蓄財と言えば預金一辺倒。投資なんてギャンブルじゃん!て考えだった私が投資に踏み出したきっかけは投資型の年金保険に加入してから。まだ6年程ですが。
 毎月少ない給料の中から3万近いお金をむしり取られる訳ですから、成果の見えない最初の1~2年は苦痛でしかなかったですけどね。だけど「5年は我慢すること」のFPの言いつけを守りじっと耐えていたら、3年目頃からグンと実績が上がってきて「成程こういうことか。」と投資に対する見方が変わってきました。折しもその頃母から「私は今からじゃ遅いけど、アンタならまだ間に合うんじゃない?」と1冊の投資の本を渡されて、それじゃあ自分でも投資をしてみようか!と思い至った訳です。で、その本というのが


           3000円投資生活(横山 光昭 著)


 この本の何が良いって金融に関する知識も心構えもな~んにもない私ですら「わあ、わかりやすい☆」ってスルスル読めた位に内容が優しく書かれていた所ですね。口座開設の仕方から銘柄の選び方等が親切に説明されているのは勿論、何より普段の生活でのお金の使い方、向き合い方、「投資」の捉え方等が自分にとって納得いく物だったので、今でも何かにつけ読み返している、私の投資の基盤となる1冊となりました。(2016年の発行なので、今から投資を始められる方にはその後改訂された、‘3000円投資生活DX’の方を読まれるといいかも)


 まあ基本的に毎月一定額を積み立てていくだけの「ほったらかし投資」なので、投資を始めたからといって世界の情勢に敏感になりました。とか、新聞の経済欄に必ず目を通す様になりました。って事は全然なく、以前よりは気にする様になったかな?って程度です。そもそも長期投資が目的なので、むしろ敏感になると却ってダメかも。


 とゆーのも、年金保険の方の話なんですが、こちらは年に1回運用成績が送付されてくるのですが、最初の年の成績表なんて毎月下落下落で「なんでこんな保険に入っちまったんだ!」って卒倒しそうになったけど、翌年の成績表ではトントン位に回復しましたし、去年のコロナの走りの頃もスコーンと落ちたけど、割と早めに回復してるんですよね。で、一定期間をおいて後から振り返る分には割と「そんなこともあったわね」と冷静に受け止められると言いますか。リアルタイムで自分の銘柄を逐一チェックしてたら、多分気が気でなかったと思う。(まあこれは順調に回復に転じたから言える事ではありますが)


 で、この事は「3000円投資生活」の中にも


 大暴落がきても世界経済の成長が永遠にマイナスのままということはないんだから、最終的にはプラスになる。


と、しっかり書かれていて、投資前に読んだ時は「?」でしたが、実際に上がり下がりを経験した後だと「なるほど」とすんなり腹に落ちたのです。
 とはいえ、いざお金が必要になった時に暴落がきちゃったら元も子もないんですけど、そうなった場合の対処法だけちゃんとシミュレートしておけば何とかなるのでは?と思っています。(保険についてはその限りでないので、暴落とカチ当たらない事を祈るばかりですが)


 投資のとらえ方は人それぞれですので一概には言えませんが、少なくともこの「3000円投資生活」は、私に真剣にお金と老後を考えさせてくれた一冊となりました。(あ、でも本の出だしは怪しげな悪徳商法の誘い文句みたいなのから始まるので、読まれる方はそこだけお気をつけ下さいw)


 投資を始めるには少し遅かったのかもしれませんが、これが私にとってはベストなタイミングだったんでしょうね。きっと。


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