情熱をもって生きるとは

 最近、FIREって言うんですか?今までの会社や仕事に縛られた生き方とは一線を画す生活スタイルの構築が話題になってますね。んで、ちゃっちゃとリタイアした後は、趣味とかボランティアにいそしんだり、夢を実現すべく新たに起業したりするんでしょう?私はこの話題を耳にする度、今の若い世代の人達って、そんなに情熱にあふれた生き方目指してる人が多いのかな。すごいな。って感心してしまうのです。


 50を迎えようとしている女の言い草としてはかなり幼稚なのかもしれませんが、私は物事に情熱を持って取り組むってのがよく分かっていないといいますか、そんな体験を恐らくした事がない…んじゃないかと思います。部活にもスポーツにも勉強にも一生懸命取り組んだ記憶もなく、あれをしたいとか、こういう仕事に就きたいとか思う事もなく、痴情がもつれた事もなく、結婚にも子供を持つという事にも関心がなく、ただただ山もなく谷もなく流されて生きてきただけといいますか…。
 だから仕事に対しても当然、「自分の口汚しの術」的な意識しかなく、そんな自分を少々恥ずかしく思ったりもするのです。(でも、仕事は私が唯一社会と接点を持てる場所なので、そこは大事な存在だと思っています。)


 よくTVとかで、自分の将来に向かって頑張っている人や、退職後に趣味を生かしてお店を開いたりする人、地域活動に取り組んでいる人達が紹介されたりすると、「もし私がこの人達だったら、私はどんな事を思い、感じるのだろうか?楽しいのだろうか?毎日がキラキラしているんだろうか?それはそれで疲れないのだろうか?挫折しそうな時はどうするんだろうか?」等と想像してみるのですが、結局さっぱり解りません。


 「随分と時間があったはずなのに、大分空っぽな生き方をしてきたんだなあ…」と最近しみじみ思いますが、きっとこれからもこんな生き方は続くし、だからと言って死ぬ間際に「ああすれば良かった、こうすれば良かった」とも思わないだろうな…というのは確信しています。
 だってそんな生き方を選んできたのは自分ですから。


あ、逆に「山もなく谷もなく生きる人生に情熱を注いできた」って言えない事もないのか?


 そんなこんなでちょっと「情熱」に憧れがある私ですが、世間のバッシングをあれだけ受けても結婚に向けてまっしぐら…なあの方の、あそこまでの情熱はいらんな。なんてそんな事も思っている今日この頃なのでした。


                     あれは情熱じゃなくてもはや意地なのかもしらんけど


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